野球拳(やきゅうけん)とは、愛媛県松山市に伝わる郷土芸能、宴会芸である。
本来は三味線と和太鼓を伴奏に合わせて歌い踊り、じゃんけんで勝敗を決する遊戯であるが、テレビのバラエティ番組の影響で、じゃんけんで負けた相手の服を脱がせるゲームとして広く知られており、お色気ゲームとしての認識がより一般的である。
♪ 野球するなら
こういう具合にしやしゃんせ
アウトセーフ よよいのよい ♪
「野球拳は服を脱ぐお座敷芸?」
いいえ、違います。
1924年に愛媛県松山市で生まれた「野球拳」は、松山の人々に愛され、受け継がれてきた郷土芸能です。
三味線と和太鼓の伴奏にあわせて歌と踊りを愉しむ「野球拳」。
勝敗を決するじゃんけんは、あくまでも踊りの一部であり、負けても脱ぎません。
松山の人々が大切に継承してきた本来の「野球拳」を正しく普及するために『本家 野球拳』と命名、『本家 野球拳』の唄と振り付けを考案した富田狸通を初代家元として家元制度を導入しました。
現在(2017年)は、澤田剛年が四代目家元として、次世代に伝えるべき正統派『本家 野球拳』のさらなる普及活動を展開しております。